奥州仙台銘菓 支倉焼 御菓子処ふじや千舟
震災後一ヶ月半、水をもらうために給水車へ日に何度も通った。
ポリタンクは重く腕がちぎれそうだった。
腕が痛くても寒くても頑張れたのは
愛知県から応援に来てくれた自衛隊の方々の頼もしい姿と笑顔に出会えたからかもしれない。
給水車の横にはアメ玉が山盛りになっていた。
はじめは「お子さんに持って行って」とくれたアメ玉。
毎日通い、顔見知りいなった頃、「お母さんもどうぞ」と、私のポケットに入れてくれた。
幼い頃のお手伝いのお駄賃のようで、ちょっと懐かしくて、うれしくて、腕は痛かったけど
心はあったかな一ヵ月半だった。